夢二生家記念館
修復され1970年に夢二郷土美術館分館として一般公開されるようになりました。2019年3月には茅葺の葺き替え、展示の充実・カフェ新設などを行い「夢二生家記念館」としてリニューアルオープンしました。
中には作品や資料が展示されており見学することができます。入場料は夢二生家記念館と少年山荘を見学できて、大人600円・中高大学生250円・小学生200円。
築250年以上と推定される茅葺屋根と土塀の家屋がきれいに保存されています。
また、大正初期の夢二の代表作「童子」が展示されていました。大きな椿の木を囲んで仲睦まじく遊ぶ様子。着物の描写も素敵です。邑久町での自分の幼少期を思い起こしながら描かれたといわれています。
磯田道史が紐解く竹久夢二(short.ver)
夢二が11歳のときにお嫁に行った姉。その名前を鏡文字で書くことで「帰ってきて」という思いを込めたといわれています。姉を慕い、さみしく思っていた夢二の気持ちが見てとれます。
ミュージアムカフェ&ショップ「椿茶房」
夢二郷土美術館(本館)の「art café 夢二」が洋風なのに対し、「椿茶房」は和の空間とメニュー。対照的ですが、どちらも夢二らしさを感じられる空間だと思いました。さすが和洋折衷の大正ロマンの作家です。
少年山荘に行くまでの道(夢二ふるさと公園)
夢二の本名は「茂次郎」だそう! ふるさとでは茂次郎と呼ばれていたことへの懐かしさが読みとれます。
幸せな幼少期を思い起こす気持ちが読み取れます。
優しい理解者だった母や姉への夢二の思いは、美人画などの作品の原点といわれているのです。
少年山荘
夢二はこんな素敵な空間で暮らし、創作活動を行っていたのですね。驚くというよりは納得するような場所でした。
消しゴムはんこなどのワークショップで、ハンカチやバッグを作ることもできます。
おわりに
少年山荘では和の美しさも洋の美しさも愛し、暮らしに取り入れていた夢二について知ることができました。
建物の中のすばらしい世界観は、写真でどれだけ伝えることができたか自信がありません。ぜひ実際に訪れて夢二ワールドを体感してみてくださいね。